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梨状筋症候群とは

坐骨神経痛を引き起こす代表的な症状として、椎間板ヘルニア・ギックリ腰が挙げられます。そして坐骨神経痛を引き起こす、その他の原因も数多くあります。ここでは、余り知られていない「梨状筋症候群」と坐骨神経痛の関連性を考えてみたいと思います。
まず、梨状筋はどの筋肉を指しているのでしょうか。

お尻の筋肉は、大臀筋・中臀筋・小臀筋の3種類で構成されています(臀筋群)。梨状筋は、これらの筋肉の深部に位置しています。
言うなれば、インナーマッスル(大臀筋・中臀筋・小臀筋をサポート)です。そして、梨状筋よりさらに深部に位置する神経…それが、坐骨神経なのです。

みなさんは、日々の生活で階段を使うことがありますか。
階段の昇降・足を振り上げる行為等々は、大臀筋の役割です。しかし、階段の昇降といった行為自体が激減している現在、大臀筋の役割は減少の一途をたどっています。つまり、大臀筋の機能が十二分使われていない状態にあるのです。それによって、中臀筋・小臀筋に対する負荷が大きくなってしまいます。中臀筋・小臀筋の負荷が大きくなる=筋肉の硬直を意味します(要するにカチンコチン筋肉の状態)。

そして、梨状筋も圧迫され始めます。圧迫が増大に達した瞬間、坐骨神経痛を併発してしまうのです(これが、梨状筋症候群の瞬間です)。
梨状筋が緊張する原因として考えられる様々な動作…車の運転による長時間の座位姿勢・お尻への外傷・ゴルフなどのある特定スポーツ等々。

では、梨状筋症候群によって併発した坐骨神経痛を、どのような方法で機能回復させればいいのでしょう。もちろん、梨状筋への圧迫を和らげる必要があります。それには大臀筋・中臀筋・小臀筋の筋力バランスが重要になります。
特に機能不全状態に陥っている大臀筋を強くすることで、筋力バランスが整えられていきます。例えば壁に手を添えて、足を後ろに引っ張り上げる(両足各20回)…このようなストレッチを行うことで大臀筋が鍛えられ、筋力バランスを持ち直してきます。
さらに圧迫した中臀筋・小臀筋のコリをほぐすことによって、梨状筋の圧迫も軽減することができます。(骨盤の歪みを矯正することも、大前提にあります)

梨状筋症候群とは、梨状筋に関わる原因によって起こる病状の名称です。
坐骨神経のすぐ上に位置することもあり、梨状筋症候群=坐骨神経痛と判断され(症状も同じ)、梨状筋症候群という名称を使わず、そのまま坐骨神経痛と診断されるケースがほとんどだと言われています。