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病状編-5)下肢静脈瘤

静脈とは、体内細胞から二酸化炭素や老廃物を受け取って心臓へ戻ろうとする血液です。静脈が足先から重力に逆らって心臓まで登るときに筋肉の伸縮がポンプの代わりになって静脈を遡ります。その際に静脈が逆流しないように弁が所々あるのですが、その弁が壊れて静脈が逆流して血管内に滞ってしまうと、静脈がコブ状態になって蛇行した状態となり皮膚の上から見える状態となるのです。これを下肢静脈瘤といいます。

静脈内の弁の故障は、筋力が弱ることで起こる血流障害によって静脈が拡張し、静脈内膜の破損等によって起こります。コラーゲンが不足すると血管の内幕が硬くなるので、血流が滞って膨張すると血管内膜が伸縮できずに破損・炎症を起こしやすくなります。この弁の故障により逆流も始まり血流障害が一層ひどくなるのです。
症状は、脚がだるくて疲れやすく、立っているだけで下肢全体が異常にむくんだ状態となったり、安静時にふくらはぎがツル等の筋肉の痙攣が起こりやすくなったります。膝より下の皮膚が硬くなって押すと強い痛みがあります。さらに症状が進むと皮膚の栄養障害から潰瘍ができます。

この静脈瘤は骨盤の歪みによっても引き起こされます
骨盤が歪みと股関節がねじれて静脈を圧迫し血流が悪くなります弁が壊れやすくなります。弁が壊れると静脈の逆流が起きてしまいます。さらに股関節の可動域が狭くなるので脚の動きもおかしくなり、筋肉が緊張したまま過剰なストレスが筋肉にかかる状態が続くので、筋力も弱くなってしまいます。こうして筋力が弱まると、静脈を遡らせるポンプの力が弱まって、血流障害が起きやすくなります。こうして下肢静脈瘤ができやすい状態となるのです。