病状編-8)姿勢の悪化
横座りや脚を組んだり、椅子に浅く座ったり、歩き方等、日常の動きのさまざまな癖で骨盤は歪んでしまいます。いくら姿勢に気をつけていても、座る姿勢が良くなければ骨盤は後傾となって自然と背中が丸くなってしまいます。
骨盤が後傾すると骨盤と背骨をつなぐ仙骨が傾き、それが腰椎に影響してバランスを保つために腰椎も少しずつズレてしまいます。
背骨は24個の積木を積み上げたように連なっていますので、下がバランスを崩すと、全体のバランスを保つために上も少しずつズレてしまうのです。
反対に、いつも猫背で肩が内側に丸くなって腕が前方にぶら下がっているような姿勢が癖になっている人は、首(脛骨)が前に出て、その影響で背骨全体がズレてしまいます。そのズレ方によって骨盤が前傾になったり後傾になったりします。このように背骨の上の方からズレた影響で積木のバランスの理屈で下部に行くほど大きくずれ、腰椎のズレが仙骨にも影響し、骨盤の歪みとなってしまいます。
このように姿勢の悪化は、背骨や骨盤のズレを生じさせていますので、骨を支える奥の方の筋肉、いわゆるインナーマッスルが背骨のバランスを保とうと、常に過度なストレスがかかってしまうので、筋力が弱くなってしまいます。こうなると背中の筋力まで弱まって、ますます背中が丸くなってしまいます。腰痛や坐骨神経痛の要因ともなります。
また、内臓下垂で内臓機能が損なわれ、代謝が悪くなり体温が低下します。下の方の内臓になるほど圧迫されて腸の働きも低下します。肥満や、冷え症、血流の悪化、自律神経にも影響が出て、全身の体調悪化に繋がります。
骨盤の位置を正常な位置に戻すだけで健康になるのです。