病状編-10)ホルモンバランスの乱れ
骨盤は内臓の受け皿敵役目があり、女性にとって大切な子宮・卵巣は特に大切に守られ、子宮だけは骨盤と靭帯で繋がっているのです。
妊娠すると大きくなった子宮を支えられるように骨盤も徐々に開いていき、出産時は赤ちゃんが産道を通りやすいように骨盤は最大限に開かなければなりません。そこで、子宮を支える靭帯も徐々に緩んでいきます。でも出産後は子宮が元の大きさに戻り、骨盤に繋がった靭帯も引き締まって開いた骨盤を閉じていきます。通常10日ほどで骨盤は元通り閉じます。このように女性ホルモンの影響で子宮を骨盤につないだ靭帯は緩んだり引きしまったりするのです。
しかし初産では、難産だったり、予定日を大きく過ぎてしまって大きな赤ちゃんを出産してしまうことも多く、骨盤が完全に閉じないまま安定してしまうことも多いのです。そのため女性は出産すると体型が崩れやすいといわれています。
このようにホルモンバランスの影響は骨盤の大きさまでかえてしまうほど大きいのです。
ですから子宮を靭帯で支えている骨盤が歪んでしまったら大変です。骨盤が歪むと骨盤から靭帯で繋がっている子宮も骨盤内の位置がずれて子宮の機能に弊害を起こしてしまいます。
月経のバランスが崩れたり生理痛にも影響が出たりして、卵巣から分泌されるホルモン分泌も阻害されます。女性ホルモンは、自律神経とともに大脳の視床下部でコントロールされていますので、ホルモンバランスが崩れると自律神経も崩れてしまうので、精神のバランスまでも崩れてしまうことがあるくらいです。
姿勢が悪かったり、脚を組んだり横座りする癖のある方は、日常生活の癖で簡単に骨盤は歪んでしまいますので気をつけましょう。