TOP > 坐骨神経痛の治療方法 > 坐骨神経痛(椎間板ヘルニア)とSLRテスト

坐骨神経痛(椎間板ヘルニア)とSLRテスト

腰痛に関わる疾病は非常に多いため、往々にして疾病を特定することが難しい場合があるといいます。

もちろん坐骨神経痛の場合も、例外ではありません。

特に坐骨神経痛と似通った症状を引き起こす疾病として、股関節痛が挙げられます。
(※坐骨神経痛とはある特定の病名ではなく、坐骨神経部分で発症する総称の病気を指します。)

そして「坐骨神経痛-股関節痛」を判断する方法として、SLRテストが行われます。
(※SLRテストで、陽性であれば坐骨神経痛…陰性であれば股関節痛と判断されます。)

○SLRテスト…(足上げテストで陽性の場合)

・足を上げる角度70度以上で、痛みを感じる場合→腰椎椎間関節による痛み。
・足を上げる角度35~70度までで、下肢にかけて痛みを感じる場合→椎間板ヘルニアによる痛み。
・足を上げる角度0~35度までで、痛みを感じる場合→仙腸関節・梨状筋が原因による痛み。
(※脊柱管狭窄症を発症していたとしても、SLRテストで痛みを伴うことはありません(=陰性になってしまう)。)

もちろんSLRテストで陰性であったとしても、坐骨神経痛を発症している人もいます。あくまでもSLRテストは、坐骨神経痛の判断基準として考えてください。
(※ちなみに坐骨神経痛→SLRテストがあるように、股関節痛→トーマステストがあります。)